幼稚園に入る前から虐待されていたので、本の中の世界に行きたいと、いつも思っていた。名作と言われる絵本や児童書が、家に大量にあったのには救われた。

この絵本は森の背景も地面も黒で、かなり死の気配が濃厚なのだけれど、そういう静かな世界に行きたいと、ずっと願っていた。

初対面の相手と、適度に礼節を以って接し、分けられるものはシェアする、というストーリーも好ましかった。

『若草物語』は、末妹の行動で怒る姉に、「毎日じゃないだけ、いいよね」「しかも結局、謝ってくれるし」という、なにか間違った感想を持っていた。そしてそのうちに、そういうことを考えなくていいSFにのめり込んでいったのだった。

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