一年間のネグレクトが終わって、あの人とほかの家族のいる家に引き取られてからは、マンガが禁止になった。それまでは雑誌「なかよし」が許されていたのだが、禁止になって、誕生会に、同情したのだろう友達が、読み終えた直近3号をくれたことがあったが、即、捨てられた。

「古本をプレゼントにもらうなんて、恥なのよ! わかってるの?」

の怒鳴り声付きで。中学の時にはプレゼントのタイツを、

「肌着をもらうなんて、おかしいことなのよ?」

と、やはり捨てられた。女友達の同級生からで、もちろん新品だったのだが。

ほかにもわけのわからないルールで、友達との仲は裂かれ続けた。引っ越す前の友達からの手紙を隠されたり、先に開封されたり。電話をしていれば親子電話で聞かれていたり。

小学六年から高校卒業まで、あの人の支配する家は、ほとんど牢獄だった。今から思えば抑うつ状態だったのだろう、わたしは睡眠に逃げることが多かった。とにかく、よく寝た。

それが気に入らないのか、部屋のカーテンを外され、シャッターのみが目隠しという時期もあった。毎日、ほとほと疲れ果てていて、学校だけが逃げ場だった。

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