耳を切られた話。

小学校低学年のころ、入浴中にあの人に髪を切られていた。あるとき、あの人の手が滑って、耳が切れた。当然、痛いし、入浴中で血の巡りがよくなっているので、よく出血して怖い。怖くて泣いたら

「泣くともっと手が震えて切れるよッ!」

と、怒鳴られ、しゃくりあげながら痛みをがまんした。あの人は散髪の続きをした。

あの人が謝ることがないことはわかってはいたが、まずこういうときは、傷の心配をするものではないかと子供心に思った。

耳を切られたあとは、今も触るとかすかに盛り上がっている。

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