あの人はミュンヒハウゼンなんとかもあったのだろうか。
病気の時は甲斐甲斐しかった。
育児の教科書に載っていそうな、
りんごのすりおろしだの、
梅干おかゆだの、
チキンスープだの、
調理師の沽券にかけて、ということもあるのか、作ってくれた。

でも大人しく寝ていないと、熱があっても叩き起こして
学校に遅刻登校させて、結局学校でリバースして帰宅、とかあったな。

たぶん、自分が支配できてる感が得られるかが基準なんだと思う。

病気のとき以外の料理では、よくケーキを焼いていた。
この木版画の絵本の表紙のような、焼きっぱなしで美味しいケーキ。

そういう「いいこと」が2%くらい、あるのが
こちらがあちらを疎遠にしている罪悪感の素なのだろうと思う。

でも、餌と住処を与えて、散歩にも毎日連れていっているからって、
飼い犬を自分の感情の捌け口として、
蹴ったり殴ったりするのが間違っているのと同じことを
わたしはされてきた。独立してから、ついさいきんまでも。

それを思うとやはり、2%の幸福ではあの酷い思い出は打ち消せない。

コメント

れんげ
2015年10月19日22:38

遅くなってしまいましたが、おめでとうございます。
心穏やかな一年となりますように。
私にももうすぐ試練の日がやって来ます。

Aimee
2015年10月23日2:12

ありがとうございます。
なかなか心穏やかに、というのはむずかしいですね……。
れんげさんの試練も、大過なく終えられますよう。

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