男に生まれていたならば、姉さん女房という重石でもないと、いつまでもフラフラしていたんじゃないか、と、思う。それも、高みを流れる雲のような達観ぶりではなくて、くらげのように、4本以上の手足でいらんことをしながら漂って。そういう意味では、いまだって相当、フラフラしているんだけど。

あるとき、ゲームのつもりで、してみた自己分析で、「なぜ、自分は女の子が必要なのか?」、あるいは、「女の子を通して、なにを獲得しようとしているのか?」、が、呆れるくらいクリアになってから、女の子を追いかけなくなった。

そのクリアさ加減ときたら、とあるアンダーウォーターフェティシストのジャズ・ミュージシャンが、フェチズムの原因を探ろう、と、退行睡眠してみたら、へその緒が首に巻き付いて、仮死状態で生まれてきた、イコール、胎内の水中の方が、首も絞められずに快適だった、という案外、陳腐な理由だった、と、いうのと同じくらい、なんてことない結果。

とはいえ、女の子がつきあう女の子を見つけるのが、いかに難しいか、そして、そのなかでも、相性がいい相手を見つけることが、さらに難しいか、と、いうことがわかっているから、旧知の仲の相手から、「会いたい」、と、言われると、無下に断ることは、できない。

肌を合わせた女の子とは、わたしだけの思いこみかもしれないけれど、戦友、のような感じになってしまうので、その戦友が「傷を手当てさせろ」、とか、「わたしの古傷が開いた」、とか、言えば、勢い、会わざるをえない。流されてるなあ、と思う。でも、流されるのも、たまには、いいでしょう。

と、いうのは、こないだ、体調は生理中で最悪、心理状態も輪をかけて最悪、なときに、女の子と会ってしまった、後付けの理由。ほんとは、流されたわけでもなんでもなく、ただ、男の子とはちがうやわらかいぬくもりが、欲しかっただけ、なのかもしれないけれど。

などと、こないだゴマキ主演の、『指』、というドラマを見て、思ったのでした。


コメント

準カカオ純
英 和
2006年2月28日21:45

恵芽さま
「色バトン」のご回答、それからコメントの投稿、ありがとうございます。
『指』は、いまいちでしたねぇ…。かなり期待していたのですが。普通のサスペンスドラマの範疇だから、仕方ないのでしょう。
 
 昔、恵芽さんのおっしゃるところの「戦友」に、結果的に振り回されクタクタになってしまったことがあります。
  
 …おっと、つい恵芽さんには何でもお話してしまいますね。いつか、秘密のお話を繰り広げましょう☆

Aimee
恵芽
2006年2月28日22:29

カカオ純さま>

>「戦友」に、結果的に振り回されクタクタに

そう。それがこのトシになると(笑)わかるので、なるべく会いません。3年とか5年に一度、くらいですね。

やはり理性を失っている状態を、ともに過ごした相手ですから、通常の世界で会うのは、危険なこともあるのです。

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