Reve fonctionnel

2005年6月11日 男の子
雨がよく降るお国柄なのに

虹が出ると不吉だから見ない、

という習慣のあるアジアの某国の

リゾートホテルに、彼と来ている


巨大な迷宮のようなホテルは

暗い廊下を歩くとそれに連れて

天井灯がオートマティックに点り

そして廊下を従業員が横切り続け

巨大さと古さからの恐怖を回避させる


「鍼を打ってあげるよ」

と、聞いたこともない特技を

口にするが早いか彼は

プールサイドの日陰で

わたしの背中を触診していく


そこに、ゲイ風味の筋肉バカが闖入

3人で揉み合っていたら

鍼が1本、わたしの左胸に刺さり

あの、ツボに入ったときの

鈍重な痛みを感じる


それは、髪の毛のように、

とはいかないけれど

とてもとても細い鍼で

外で降る雨のように銀色をしている


さて、うつぶせにされてまず、腰

左側はあの重い感覚を感じるけれど

右側はほとんどなにも感じない


ああ、血行がよくなって眠い

と思っていると、彼が

「便秘気味だったよね」

と、下になにもつけていないパレオをめくる


「襞の1本1本に意味があるんだよ」

と、鍼を2本、入れてきて

そして、そのたびごとに

単にアナルセックスの快感でしかない

お馴染みの感覚が拡がっていった


鍼を入れておく時間が終わり

そのあいだ、断続的どころではなく

あの感覚に浸されていたおかげで

前をすっかり濡らしているわたしを確かめ

彼は、にやにやと笑う


あんなツボ使うからでしょ

と拗ねると、あっさりと

「ん、まあね」

で終わってしまいそうな気配


言葉攻めを期待しながらも

かなえられないまま終わるの?

と思っていたら、目が、覚めてしまった

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